当院では、歯を削る量を最小限に抑える低侵襲治療を心掛けています。むし歯の進行程度にもよりますが、歯を削る量を最小限にとどめることで、①痛みの軽減、②即日治療、③審美性の確保(見た目の良い治療)に貢献することができます。
歯を削る際に生じる痛みは、歯の神経が受ける刺激に由来しています。歯の神経は受容した刺激をすべて痛みに変換してしまうため、歯を削る際に使用する器具による振動や注水が痛みを誘発してしまうのです。しかし当院では、歯を削る量を最小限にし、神経までの物理的距離を確保することにより、可能な限り痛みの少ない治療を心掛けています。
また、当院では歯の神経をできるだけ残す治療を心掛けています。むし歯が進行し歯の神経に到達してしまっている場合、神経に感染が生じ、痛みや違和感につながることがあるため、神経を取る治療(歯内治療)を行う必要があります。しかし、神経を取る治療を行った歯は、栄養供給を受けることができなくなり、治療の際に歯自体も削ることから、歯の強度が低下し、ヒビが入ったり折れたりするリスクが高くなります。このことから当院では、常に神経までの距離を考え、場合によってはむし歯に侵された組織も意図的に温存し、薬剤を用いることで可能な限り神経を残す治療を行います。

むし歯治療